本当は、折れていた。
家の中に花を置くようにしている。
生命の息吹を感じることのできる空間は、清々しい。
普通は1週間の美しい命であろうガーベラ。
今回は10日経っても、その凛とした美しさと
引き締まった輝く花弁が健在だ。
さて、今日の朝食後、コーヒーを淹れながら
花瓶の水を変えようと目をやると、
ガーベラの茎がぽきっと折れて花が真下を向いていた。
花の部分は瑞々しく美しいのに、、、
外側はがんばってたけど、内側はボロボロだったのね。
その健気に頑張ろうとする姿は、
まるで今の自分を映し出しているようで、
自分を見ているようで、
その瞬間、ガーベラと私の間の時間が止まった。
ふと我に返り、花瓶の水を取り替え、
ガーベラを支えるように、スプレー菊を配置してみる。
私、これでもかとガーベラに頑張らせているね。
そして私、やっぱり頑張れって自分にも言い聞かせているのかしら。
ガーベラは美しい顔をのぞかせ、その姿は茎がボロボロだとは
決して思えないほどだ。
支えがあれば、生きていける。
折れていても、本当は。