雲に思う
今日の夕方の雲は不思議な形をしていた。
おろし金のようなとがった無数の突起。
風に押されて、ねっとりと流れていく。
そして、とがった突起がほどけていく。
階層の違うところで、太陽に照らされて
異様に黄色く光る雲が顔をのぞかせる。
誰かが言っていた。
雲は、人間に生まれ変わる前の姿。
刻一刻と姿を変えながら消えてまた生まれ変わる。
雲も、感謝されると喜ぶんだとか。
空に向かって悪口を言うのではなく、
ねぎらいの言葉、感謝の言葉をかけたい。
空は持っている、絶対的な自然の力を。
明日は台風が本州に上陸するようだ。
自然への畏敬の念を感じながら、
感謝して過ごしたい、今ここにある命を。