夢を叶えるには・・・
「目標達成型」と「おまかせ型」があるらしい。
「念ずれば叶う」
と、教えてくれたメンターがいた。
その時の私は、目標を設定してブレイクダウン。
夢に向かって、ただ邁進していた。
まさに「夢中」になっていた。
結果、「夢の中」にいただけだったのでは?
人生の見方が大きく変わる経験をして、
「ただありがたい」と手を合わせながら生きていく
そんな人生も悪くないと感じ始めた。
「平凡であることこそが幸せなんだ。」と説く本に惹かれ、
自分のものの見方自体が変わっていることを感じていた。
「夢中」になっていたあの頃、
「こんなことを考えていたら人間終わってしまう」と
一蹴した本だった。
今日の夕焼けを見ながら、思い出す。
小学5年生の時に書いた「将来の夢」。
私には具体的な夢がなかった。
母が「『ピアニストになりたい』と書いてきなさい。」と言った。
そのまま文集の原稿に書いた。
帰宅して、どうも気持ちが悪くなった。
「私は思ってもいないことを書いた。」
小学校へと走った。
夕焼け空に向かって、田んぼに挟まれた細い道を。
職員室に担任の先生が残っていた。
私は「将来の夢」を書きなおした。
「その時の流れにのって生きる」
担任の先生は
「へぇ、そんなんでいいの?
根っこのない浮草みたいな人生じゃね。」
と、言った。
その言葉はしっかりと覚えている。
今、あらためて思う。
小学5年生だった私、達観していたんだ。
ようやく、小5の時に「夢」として描いていた
人生になりつつある、今。