ひと・ひかり

今日という日に感謝を込めて、1日に1つ、心に明かりを灯す発見、気づきを綴っていければと思います。願わくは1人でも多くの皆様の心にも温もりが届きますように。

以上でも、以下でもない

人間には性があるようです。

何かと、誰かと、比較したくなるという。

 

人はそれぞれ違うし、

同じものを作っても同じようにはできない。

同じ服を着ても、同じようには見えない。

同じことを言っても、同じようには聞こえない。

 

あなたはこうね。

わたしはこうよ。

 

それでいいのだけれど、

わたしの方がイケているかも。

あぁ、あの人の方が素晴らしいわ。

 

一喜一憂するわけです。

 

性なのだから仕方ない。

 

しかし、一喜一憂したってしなくたって、

わたしが変わるわけではない。

 

そう、今以上でも、今以下でもないのだから。

 

等身大の自分を認めて、受け止めて、

今日もわたし、がんばっているね!

しあわせだね!すごいよね!って言ってあげよう。

 

 

 

いつも使うもの

仕事柄、文具を毎日のように使う。

 

消耗品の文具。

 

しかし、何年もの間、私の相棒のように

いつもそばにいてくれるものもある。

気心の知れた親友のように。

 

今日もありがとう。

お疲れ様。

 

君がいないと私の仕事は成り立たないのだよ。

 

仕事が終わると文具たちにも声をかける。

 

人生を一緒に歩んできたパートナーをねぎらうように。

共に闘ってきた同士を励ますように。

 

 

耳を澄ませば

虫の声、鳥のさえずり、小川のせせらぎ、頬をかすめる風、遠くで揺れる木々のざわめき、土の湿った音まで聞こえてくる。

まるでそれは、自然のオーケストラ。

どれが欠けても成立しない。

これがすべてで、これが真実。

森の中で一人、溢れる愛に抱かれて幸せを感じる、日曜の昼下がり。

つながる、なぜか

生い立ちも生まれも仕事も環境も趣味も考え方も、何一つ重ならない人達。
だけど、一緒にいると居心地よくて、元気になれて、落ち着けて、あぁ、私、また歩いていけるって、思える。
過去の1ピースでも欠けてたら出会えなかった。
あの時のタイミングじゃなかったら、あの一瞬の勇気がなかったら、出会えなかった。
不思議なつながりに、不思議な力を感じ、幸せな気分になる、なぜか今日も。

今日で、最後。

夫を、子どもを見送る時、

娘を保育園に預ける時、

必ず笑顔で、きちんと相手の目をみて、

「行っておいでね!」と言う。

 

支度が遅い! 早く起きなさい!

・・・と、どれだけ叱った朝であっても。

 

もしかしたら、彼らに何かの事故が起き、

今朝が最後ということになってしまうかもしれない。

 

もしかしたら、私が事故に巻き込まれて、

あるいは突然の病気に倒れて、

二度と家に戻れないかもしれない。

迎えに行ってやれないかもしれない。

 

だから、別れの時にはこう思う。

「これで、この人の、この子の顔をみるのが

 最後になるかもしれない。」

 

そう思って心を込めて相手を送る時、

いつもより時間がねっとりと、

ゆっくりと過ぎていくのを感じる。

 

 

この世でたった一つのジュエリー

3歳になったばかりの娘がいる。

 

「おいで。」

 

そう声をかけると、ニコッとして

走ってくる。

 

抱きかかえると首に巻きつく

二本の可愛らしい腕。

 

この世でたった一つの、かけがえのない

最高のネックレスだと思う。