以上でも、以下でもない
人間には性があるようです。
何かと、誰かと、比較したくなるという。
人はそれぞれ違うし、
同じものを作っても同じようにはできない。
同じ服を着ても、同じようには見えない。
同じことを言っても、同じようには聞こえない。
あなたはこうね。
わたしはこうよ。
それでいいのだけれど、
わたしの方がイケているかも。
あぁ、あの人の方が素晴らしいわ。
一喜一憂するわけです。
性なのだから仕方ない。
しかし、一喜一憂したってしなくたって、
わたしが変わるわけではない。
そう、今以上でも、今以下でもないのだから。
等身大の自分を認めて、受け止めて、
今日もわたし、がんばっているね!
しあわせだね!すごいよね!って言ってあげよう。
いつも使うもの
仕事柄、文具を毎日のように使う。
消耗品の文具。
しかし、何年もの間、私の相棒のように
いつもそばにいてくれるものもある。
気心の知れた親友のように。
今日もありがとう。
お疲れ様。
君がいないと私の仕事は成り立たないのだよ。
仕事が終わると文具たちにも声をかける。
人生を一緒に歩んできたパートナーをねぎらうように。
共に闘ってきた同士を励ますように。
カツラだったの・・・?!
5歳年下の妹と戯れている息子の一言。
「ママー。助けて~!
ボクのカツラひっぱらないでーー。」
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カツラの意味を教えなければと思いながらも
笑いの止まらぬ母でした。
耳を澄ませば
つながる、なぜか
今日で、最後。
夫を、子どもを見送る時、
娘を保育園に預ける時、
必ず笑顔で、きちんと相手の目をみて、
「行っておいでね!」と言う。
支度が遅い! 早く起きなさい!
・・・と、どれだけ叱った朝であっても。
もしかしたら、彼らに何かの事故が起き、
今朝が最後ということになってしまうかもしれない。
もしかしたら、私が事故に巻き込まれて、
あるいは突然の病気に倒れて、
二度と家に戻れないかもしれない。
迎えに行ってやれないかもしれない。
だから、別れの時にはこう思う。
「これで、この人の、この子の顔をみるのが
最後になるかもしれない。」
そう思って心を込めて相手を送る時、
いつもより時間がねっとりと、
ゆっくりと過ぎていくのを感じる。
この世でたった一つのジュエリー
3歳になったばかりの娘がいる。
「おいで。」
そう声をかけると、ニコッとして
走ってくる。
抱きかかえると首に巻きつく
二本の可愛らしい腕。
この世でたった一つの、かけがえのない
最高のネックレスだと思う。